愛犬と一緒に暮らす日や平屋ライフ!
2020-02-04

「ペットを買いたい!」からはじまった、
これから愛犬家になる家族が考えた平屋。
これから愛犬家になる家族が考えた平屋。



小屋裏のある平屋のお家。
「飼うなら絶対にミニチュアダックス」と決めていたS様は、家づくりの相談時から愛犬家住宅コーディネーターのいる住宅会社を選択し、アドバイスを聞きながら一つ一つカタチにしていきました。ミニチュアダックスは、犬の中でも特に「椎間板ヘルニア」になりやすいと言うこともあり、階段の昇り降りがない平家にし、玄関へのアプローチにはスロープを設け、室内の床材は滑りにくい素材を使用するなど、愛犬の安全な暮らしを考えた設計になっています。その他にも、愛犬の世話をしやすいように玄関土間を広くする工夫や愛犬専用の洗面化粧台を設置しました。室内では、愛犬の安らげる居場所の確保、ニオイ対策、床のキズや汚れ対策、キッチン周辺の安全確保等、家を建てた後では難しい対策も、打ち合わせ段階から相談することで、より快適な空間を実現することができました。

S様のお宅を拝見して、まず目に飛び込んでくるのが「広い土間」です。広々とした土間は、散歩帰りに愛犬の足や体を拭いたり、汚れを落としてあげるときに使いやすいと言うメリットがあります。また土間は「便利」というだけのものではなく、夏の暑い日などには、コンクリートがひんやりしているため、愛犬にとっては心地よい安らぎの場所になります。また、S様宅の土間には、奥の方に愛犬専用の洗面化粧台「ボニート」を設置して、愛犬のお手入れもしやすいように工夫しています。さらにその奥には、様々なグッズを収納できるように店やクローゼットを作ることで、土間1つでいろいろなお世話をできるように設計しました。このほかにも、土間でのんびり寛ぎながら、外の景色を眺められるように低いところに窓を設置するなど細部まで愛犬にとって居心地の良い空間を作り込んでいきました。

愛犬と暮らすためにこだわった設計のポイント

愛犬にとって「段差」は足腰への負担がかかってしまうため、玄関の数段の階段でも蓄積していくと大きな負担になります。そのため、緩やかなスロープを設け、少しでも愛犬が上り下りしやすく、負担を軽減できるように工夫しました。また、玄関ポーチの柱と庭に面したウッドデッキのある壁面に「リードフック」を設置しました。買い物やお出かけの帰りなど荷物の多い時にリードをかけられると便利ですし、庭面の壁に設置したリードフックは、ウッドデッキで家族がのんびりしたい時にもリードをかけておくことで、安心できるのでオススメの工夫です。

おうちの中はワンちゃんにとって危険がいっぱい。例えば、キッチンには食べていけないものがたくさんありますし、生ゴミの誤飲事故は常に動物病院での治療の上位に入っています。どこでも自由に動き回れるようにするのではなく、入って良い場所と入っていけない場所をコントロールできるよう工夫することも愛犬のためです。またワンチャンを迎えて感じることの1つに「家が狭くなった」と言うこともよくあります。ケージやトイレ、ご飯の場所…ワンちゃん用のスペースが必要になりますからね。S様のお家のようにワンチャンの居場所をうまく工夫して設けれるだけでお部屋を広く使うことができます。

ペットを飼う多くの方が対策して欲しいものの1つに、「ニオイやキズ」の対策も挙げられます。飼い主にとっては愛犬のニオイはあまり気にならないと言う方も多いのですが、家を訪れるお客様にとっては気になる場合も多々あります。今回のケースでは、自然素材でできた抗菌消臭効果のある材料を壁の仕上げ材に採用し、常にニオイを分解してくれる快適な室内空間をつくりました。床のキズ、汚れの対策としてはAJパーフェクトコートを施すことで軽減され、さらに、愛犬の滑り防止にもなるので、足腰への負担軽減にも役立ってくれています。
愛犬家住宅コーディネーター
藤本 洋光 認定番号:19022433